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写真 と 造形研究ノート 
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川越宗一『熱源』を読む

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好書好日(https://book.asahi.com/article/12727947)というサイトが好きで
お気に入りに入れています。
たくさんの本のことを知ることが出来て、新鮮で、とても面白いです。

その好書好日で川越宗一さん「熱源」インタビュー
“「文明」の理不尽さにさらされる若者たち、生きる源は”を読みました。
https://book.asahi.com/article/12727947

デビュー作『天地に燦たり』が松本清張賞を受賞した方が
2作目に選んだのがアイヌの世界ということで
絶対に読んでみたいと思っていました。

その後、こちらの『熱源』も、
第9回「本屋が選ぶ時代小説大賞」(11月1日に選考)を
受賞されたそうです。おめでとうございます。
https://books.bunshun.jp/articles/-/5105

本日、一気読みしました。

アイヌのことを知ろうとすると、そこにはいつも理不尽さがあっていて
心が痛くて胸がつぶれるほどに苦しく感じるのですが
『熱源』も心が揺さぶられて胸がつぶれるようでした。
語彙力がなくてあれですが、“揺さぶられた” ということです。
スケールが大きく、本当にこの世界を生きた誰かの物語であるかのように
大変ドラマチックだったから。

重厚感ある話が続く中に
金田一京助先生が出てくる章があるのですが、
実在する方だからか何だか不思議な感じがしながらも
それまでよりスルスルと読むことが出来ました。
詩が上手な親友のくだりでクスリっと笑ってしまいました。
札幌に下宿跡(訪問しました)と
函館に一族の墓(訪問しました)があるあの方ですね。

文化を奪うことは イコール アイデンティティー の喪失である。
改めてそのように考えさせられた良い歴史小説でした。

満足。

【読んだ本】

川越宗一 『熱源』 文藝春秋 2019.08.28

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