Mie Hayamizu photography

写真 と 造形研究ノート 
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2019.03.29 Note かわいそうなギリヤーク

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 村上春樹『1Q48』読了。

第20章「気の毒なギリヤーク人」に
チェーホフの『サハリン島』の内容が引用されていました。

いったい何の意図があって小説の中に
リアルな旅行記の文章を引用したのでしょう?
それに、ただ文章を引用しているのではなく、
ギリヤーク人(旧呼称。ニブフ)の印象について、
悪い印象、良い印象、悪い、良い、悪い、良い、悪い…
と交互に繰り返すのが気になり、少し調べてみました。

北海道大学アイヌ・ 先住民研究センター
丹菊逸治准教授が2009年にご自身のHPの中で書かれた
「村上春樹『1Q84』便乗企画」を読み、ようやく理解が進みました。

他文化からみて悪いもの
他文化からみて良いもの
他文化だとしても到底許しがたい性質のもの
文化相対主義の思想を小説の中に表現していたんですね。

この引用すら物語の背景に繋がっているなんて。

村上春樹、好きになっちゃうじゃないの。

ジョージ・オーウェル『1984年』も読まなきゃじゃないの。

【参考サイト】
丹菊逸治 ニヴフ言語・文化研究 「気の毒なギリヤーク人はほんとうに気の毒か」 
http://sakhalin.daa.jp/index.htm
コトバンク 「文化相対主義」

【参考文献】
村上春樹 『1Q84』 book1後編 2012.04.01 新潮社

♯村上春樹 ♯文化相対主義 ♯ゆるい読書感想文

ルドヴィコ・エイナウディ



Ludovico Einaudi - Experience

フィギュア選手権でマライア・ベル選手が踊った曲です。

美しい。

札幌にニトリ運営の美術館が誕生へ

札幌にニトリの美術館が出来るんですね。
これはこれは楽しみです。

現在、小樽でニトリが運営している
小樽芸術村のステンドグラスは
ストロボを使わなければ撮影OKだそうです。
まだ行けてないんですが、次の来札では是非と思っています。

4月に1度行けたらいいな~と思ってるんですが、
ちょっとまだ咳が強くて困ってる。

2019.03.19 Note 文化人の性風俗誌(追記有)

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 『あまとりあ』は1951年から1955年にかけて刊行された戦後を代表する性風俗誌で、
小説家・性風俗研究家の高橋鐵(たかはし てつ)により創刊、編集が行われたそうです。

残念ながら、高橋鐵氏の人物像を知らなかったので、
明治大学の研究者、酒井晃さんの論文
『戦後日本社会における高橋鐡のセクシュアリティとナショナリズム』を拝読し、
この雑誌が生まれた背景を知ることとなりました。
高橋鐵とは性の解放運動をした人なのか、なるほどなあと(語彙力…)。

性風俗誌なのはわかっていたので
開いてみて内容がアレだったら そっ閉じしようと思っていましたが、
低俗ないやらしさはなく、どこか知的なものを纏っている一冊でした。
思いのほか面白く読めました。

写真は『あまとりあ』より、歌川豊国作「湯上りの美人」。

追記 2019.03.20

私が司書資格を取るほど本に関心を持つきっかけとなった
大学(母校)の先生と、本についてのやり取りをしている中で、
これはカストリ雑誌というものだと教えていただいたので
カストリ雑誌とは何かを調べてみました。
Wikipediaは誰でも編集できるので普段なら参考にしないのですが
コトバンクよりもわかりやすかったので、今回は引用させていただきます。
“カストリ雑誌(カストリざっし)は、太平洋戦争終結直後の日本で、
出版自由化(但し検閲あり)を機に多数発行された大衆向け娯楽雑誌をさす。
これらは粗悪な用紙に印刷された安価な雑誌で、
内容は安直で興味本位なものが多く、性風俗や猟奇的なもので特徴付けられる”
のだそうです。
昭和の猥雑さが香る雑誌というところでしょうか。
めずらしいものを読めて良かったです。

【参考文献】

『あまとりあ』第四巻9月号 1954.09.01 あまとりあ社(付録無し)

酒井晃「戦後日本社会における高橋鐡のセクシュアリティとナショナリズム」
2011 文学研究論集/明治大学大学院文学研究科

【参考サイト】

コトバンク 「ミシェル・フーコー」 

浮世絵検索 「豊国」 https://ja.ukiyo-e.org/image/ritsumei/Z0171-087

♯あまとりあ ♯高橋鐡 ♯フーコー

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