Mie Hayamizu photography

写真 と 造形研究ノート 
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Note 2020.01.26 永遠のニシパ

「北海道」の命名を提言した
松浦武四郎を主人公にしたドラマ
『永遠のニパ』を見る。

2019年7月に北海道150年記念として
NHK札幌放送局で製作、放送されたものです。

北海道はアイヌ語で「ヤウンモシ
幕末までは「蝦夷地(えぞち)」と呼ばれていた。
武四郎は幕末の世に6度渡り北海道を調査し、
明治2年に「北海道」命名を提言した。

パは大切な人の意味と劇中では言っていましたが、
長老、紳士、旦那ではないのかと気になって調べてみました。
精選版 日本国語大辞典によると殿、主人でした。
北海道にはニシパの恋人という名の
濃厚なトマトジュースがありまして、
その名で知ったニシパの意味と違ったもので。

悪くはなかったけど、
あまりよく歴史を知らない人でも見れるように
かなりサラっとしたつくりにしたのかな?
武四郎の北海道での苦労や幕府と戦う場面や
もっとそういうところで深さを見たかったな。
歴史物のわりには凄くライトな作りでした。

和人がアイヌにしたことのえげつなさを
ドラマという枠では描くのは難しかったですよね、
北海道150周年の記念作品だから尚更。

アイヌ語で話すのは良かった。

【視聴したドラマ】
永遠のニシパ 〜北海道と名付けた男 松浦武四郎〜
https://www.nhk.or.jp/sapporo/nispa/

【参考サイト】
コトバンク ニシパ
Wikipedia アイヌ語の語彙一覧 ニ

2019.12.04 Note インスタントコーヒーのはじまり

 “インスタントコーヒー”について調べたメモを見つけました。

 インスタントコーヒーは英語ではインスタント・ソリュブル(すぐ溶けるの意)といいます。
約100年前にアメリカのポードンによって市販品が作られたのが始まりと言われていますが、
その後世界中に普及したインスタントコーヒーの開発者は日本人です。

1899年に、シカゴ在住の化学者
加藤サリトル(カトウ・サトリという表記あり)がコーヒー液の濃縮に成功。
その可溶性コーヒーは
1901年バッファローで開催された博覧会に出品されると評判となり
同年ボードウィン陸上大佐の北極探検に使われました。

しかし、第二次世界大戦の頃までは
ローストしたコーヒーに比べて品質が劣るという事で
80%は軍需用の携帯用コーヒーとして用いられており、
コーヒー業界にはほとんど影響を及ぼさなかったようです。

戦後、除隊軍人により一般化し急激に普及していきました。

日本では1960年に森永製菓が初めて製造(150t程)・販売をはじめました。


【参考図書】

相賀徹夫『大日本百科事典』 本巻18・別巻5 ジャポニカ2 P757
小学館 1977.01.20 第2版 

岡田哲『たべもの起源事典』 P508 東京堂出版 2003.01.30

富田仁『事典 近代日本の先駆者』 P637 日外アソシエーツ 1995.06.20

朝倉治彦ほか『新装版 事物起源事典(衣食住編)』P430
東京堂出版2001.09.20


【参考文献】

松崎昭雄『食品と科学66 インスタントコーヒーの推移』

露木英男『食物の歴史・四 コーヒー・インスタントコーヒー』

徳間書店 1967「日本たべもの百科(歴史読本臨時増刊 10月号)」
新人物往来社 1974

富田仁『西洋料理がやってきた』 東京書籍 1983

2019.11.26 Note 民間考古学者の活躍 モヨロ貝塚

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日曜の北海道新聞に米村喜男衛先生の記事が載ってました。
まだまだ知らないことが書いてあって、とても面白かったです。

【参考】
『北海道新聞』2019年(令和元年)11月17日日曜navi
「時を訪ねて 民間考古学者の活躍 モヨロ貝塚(網走)」

特別展「北欧サミの暮らしと工芸」



すべりこみで、北方民族博物館の特別展
「北欧サミの暮らしと工芸」を見に行くことが出来ました。
10月14日(月・祝)16時半まで開催です。






サーミ(サミ)の食料貯蔵庫。
高床式倉庫に似てるかも。



彫刻の美しいこと。
これが芸術としての表現ではなく
工芸品だということに驚かされる。



白樺の工芸品。素敵。



手袋は特別展の図録を読むとより理解ができて
すごく興味深いものでした。
パッと見ただけでは国の差はわからないのですが
親指に違いが出るのだそうです。



繊細で美しい。

何時間でも眺めていられるなあ。
行けて良かったです。

アイヌ、ナーナイ、ウィルタなど失われつつある言語の
(迫害により民族の言語を学べなくなったという背景もあり)
教科書が見れたのも良かったです。
自分から日本語を奪われたとしたら悲しいです。

2019.10.06 Note アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」

 子どもの頃から漫画を読むのが苦手なんです
といっても、二次元が嫌いなわけじゃないので
アニメーションなら楽しく見られるんですよ。

漫画『ゴールデンカムイ』には
アイヌ・監獄・脱獄王・カムイ古潭などなど
自分の興味あるものがつまってると知りまして
アニメ化もされているので見てみたんですが、
初見がエドガイ君だったので、うへえーとなって離脱しました。

話の流れや世界感が理解できていなかったことが原因なので
DVDを借りて第一話から見たいと考えております。

その前に、

文章を読むことが好きなわたしは、
『アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」』という本を
まず読んでみることにしました。

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こちらの本、とても面白かったのです。
漫画作者が、主人公の一人アシリパさんのことを「アシリパ」ではなく
「アシパ」と称記することに拘った理由など、
どのエピソードも関心を持って読み進めました。

アシパさんの読み方は
ア・シ・リ・パ(4拍)ではなく、ア・シ・パ(3拍)に近いなので
アシパと表記しているんですね。
そうなるとアシパ以外に正解はないですもんね。

アイヌの言葉を文字に起こすと片仮名・小書きになるのは知っていましたが、
リの音が小さくなるのではなくて、シで1拍になるんですね。
なるほど、そういうことだったんだと理解が深まりました。

ゴールデンカムイという漫画はファンタジーではありますが、
アイヌ文化についてよく調べた上で書かれた漫画であるとわかり、
DVDを見るのが、とても楽しみになりました!

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上は、網走のフジヤ書店さんで頂いたアシパさんのミニ下敷き。

可愛いひと。

【参考文献】

中川 裕 『アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」』 集英社 2019.03.15

・目次
序章 アイヌ文化に人々を惹きつける「ゴールデンカムイ」の魅力
第一章 カムイとアイヌ
第二章 アイヌの先祖はどこから来たか?
第三章 言葉は力
第四章 物語は知恵と歴史の宝箱
第五章 信仰と伝説の世界
野田サトル先生描き下ろし オリジナル漫画
第六章 「ゴールデンカムイ」のグルメワールド
第七章 「ゴールデンカムイ」名シーンの背景
第八章 アシリパたちの言葉 アイヌ語とは
終章 アイヌ語監修というのは何をやっているのか?
付録 「ゴールデンカムイ」をより楽しむためのブックガイド

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